学研全訳古語辞典 と-ばかり 副詞 ちょっとの間。 しばらくの間。 出典 源氏物語 松風 「殿におはして、とばかりうち休み給(たま)ふ」 訳 御殿にいらっしゃって、ちょっとの間お休みになる。 副詞「と」に副助詞「ばかり」が付いて一語化したもの。 と-ばかり 分類 連語 とだけ。 出典 後拾遺集 恋三 「今はただ思ひ絶えなむとばかりを」 訳 ⇒いまはただ。 なりたち 格助詞「と」+副助詞「ばかり」 索引トップ 用語の索引 ランキング >> 「とばかり」を解説文に含む古語辞学研全訳古語辞典 ばかり 副助詞 《接続》体言、副詞、活用語の終止形・連体形などに付く。 ① 〔範囲・程度〕ほど。 ぐらい。 あたり。 時期・時刻・場所・数量・大きさなどのおおよその範囲を示す。 出典 竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち 「三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり」 訳 (竹の中に)三寸(=約九センチ)ほどである人が、とてもかわいらしいようすで座っている。 ② 〔 実は、 古文のほうが、「~ばかり」の用法は限られている んです! ∑ (゚Д゚) ばかり(副助詞) ① ~ぐらい、~ほど ( 程度 ) ② ~だけ ( 限定 ) (※ 『全訳古語例解辞典』小学館 より) 「 ばかり」 は、もともと 「はかり(計り)」から派生 したと言われます。 そこから ① 程度 の用法が生まれ、 ② 限定 は、平安時代以降の用法だとか。 また、これらに 強調 の
古典 古文の副助詞 ばかり まで など し 程度 限度 例示等
